料理について
「絶滅体験デリバリー」のフードBOX
「絶滅体験レストラン」のコース料理
▼ウェルカムドリンク
「絶滅体験レストランへようこそ」
日本原産で最古の柑橘である大和橘の果肉入りのレモネードでお客様をお迎えしました。
2000年以上DNAが変わらない柑橘は日本には二つしかありません。大和橘とシークワーサーです。
由緒ある料亭でも使われている大和橘は、絶滅危惧種になっており、バラエングループ様、なら橘プロジェクト推進協議会様よりご提供いただきまして、当日ゲストの皆様にお楽しみいただきました。
▼前菜
「極彩色の豪華なサラダ」
現代の多様性を表した、海の幸と山の幸ふんだん使った素材の味が嬉しいサラダです。
キャビアやエビ、ウニなどが野菜とマッチして色合いも抜群。
▼魚料理
「希少なサーモンの温菜〜漂流物を添えて〜」
2030年の海は、魚の量よりゴミの量が多くなると言われています。そこで、食卓に並ぶ魚にはゴミが混ざってしまうことが当たり前になると考え、ウェルカムドリンクで使用したプラスチックグラスと同じものを料理に添えてお出ししました。そしてビーツをプラスチック片のように調理し、食べられるプラスチックを表し食卓でゴミを取り除いたりゴミを食す体験をしていただきました。自分が出したゴミは、どこかで動物たちを苦しめているかもしれない・・・
▼肉料理
「地球最後の肉をつかった合挽きハンバーグ」
2100年には、多くの森が消失してしまうと言われています。原因は人間による行き過ぎた開発です。森が無くなると栄養素の高い水を作れず、農業に影響がでます。もちろん酪農にも。森が無くなると、動物たちが人の居住区に入ってきます。
今までは害獣として処分されていた動物たちも、貴重な食料として我々はその生命を享受しなければいけなくなるかもしれません。
ヌートリア、アナグマ、キジ、鹿、ダチョウ、カルガモ、七面鳥、カラス、牛、豚を使用した合い挽きハンバーグです。
※実際に駆除された野生動物たちの肉を使用しています。
▼昆虫料理
「生き残ったものたちのリゾット」
1000年後の地球は、ほんの少しの人間と生命力の強い昆虫たちしか残っていないでしょう。豊富なタンパク質や繊維質、必須ミネラルなど昆虫は貴重な栄養源になるため、昆虫農場が様々な場所に作られることでしょう。
コオロギを約1万2000匹から出汁をとることで、リゾットの70%はコオロギで味付けをしています。
そして食べている途中に、昆虫のウエイターがトッピングとして乾燥コオロギを盛り付けに来ました。
▼デザート
「孤独のかたち」
ショーが終わり、アフターパーティーへ。ここでは本日体験したことを参加者で話し合う時間。そして、キャストたちと交流する時間。アフターパーティーのドリンクは、ユーグレナ様からご提供いただいた「飲むミドリムシ」をご提供。
そしてデザートは、栄養価の高いミドリムシと繁殖期に甘いフェロモンを出す雄のタガメのエキスが入ったゼリーです。
食べるのを躊躇する食材もありました。支配人のWoWキツネザルは「残してもいい。もし自分にこの食材が合わないと思うなら、様々な食材を選べることのできるこの生物多様性を守ろうと思ってほしい。」と語ります。